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ネットではさまざまな嫌がらせが行われます。特に注意したいのが彼氏や元旦那による「交際中のエッチな写真や動画の投稿」。「そんな悪質な人がいるの??」と驚くかも知れませんが、現実に多数発生しているので要注意!
こういった嫌がらせを「リベンジポルノ」といいます。

もしも別れた彼が嫌がらせでネットに交際中の写真や動画を流したら、どうしたら良いのでしょうか?

今回は悪質なリベンジポルノ被害を受けた場合の対処方法とリベンジポルノを「させない」ための予防方法をご紹介しますね!

■もくじ

【1】リベンジポルノ禁止法違反
【2】リベンジポルノ禁止法違反で規制される動画や画像の内容
【3】リベンジポルノ禁止法違反の罰則
 3-1.公開した場合
 3-2.公開目的で他人に提供した場合
【4】親告罪
【5】ストーカーになることも
【6】リベンジポルノの被害に遭ったときの対処方法
 6-1.刑事告訴する
 6-2.早急に削除請求を
 6-3.損害賠償請求もできる
≪監修ライター紹介≫
【7】まとめ:性的な写真や動画は撮らないのが一番


【1】リベンジポルノ禁止法違反

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リベンジポルノは極めて悪質な違法行為。法律でも「リベンジポルノ禁止法(リベンジポルノ被害防止法)」という法律によって厳しく禁止されています。

リベンジポルノ禁止法は、関係が破綻した後、元恋人や元配偶者の性的な写真や動画を公表する行為を禁じています。

「元彼氏」や「元夫」がかつてのラブラブ写真や動画などをネットに流出させたら「リベンジポルノ禁止法違反」ということですね。


【2】リベンジポルノ禁止法違反で規制される動画や画像の内容

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リベンジポルノ禁止法違反で規制される動画や画像は以下のようなものです。

●性行為、性交類似行為をしている場面
●性器や胸、お尻などを触る場面
●全裸や半裸の様子を撮影した画像、動画

男性が女性の性的な画像や動画を投稿した場合だけではなく、女性が男性の性的な画像や動画を投稿するのも罪になるので要注意ですよ。


【3】リベンジポルノ禁止法違反の罰則

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リベンジポルノ禁止法違反の罰則は以下の通りです。


3-1.公開した場合

交際中や婚姻中の相手の性的な画像や動画を投稿した場合「3年以下の懲役または50万円以下の罰金刑」となります。



3-2.公開目的で他人に提供した場合

ネットなどで公開するために誰かに画像や動画を提供した場合「1年以下の懲役または30万円以下の罰金刑」が適用されます。



【4】親告罪

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リベンジポルノ禁止法は「親告罪」です。親告罪とは被害者が「刑事告訴」をしないと加害者が処罰されないタイプの犯罪。元彼や元夫からリベンジポルノの被害を受けたときには、自分から警察に「告訴」をしないと逮捕や処罰をしてもらえません。
泣き寝入りをせずに勇気を出して警察に行きましょう。一人で不安なときには弁護士に相談してみるようお勧めします。


【5】ストーカーになることも

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リベンジポルノの犯人は「ストーカー」になるケースも多いので要注意。
そもそも交際中や婚姻中の性的な画像や動画を投稿する時点で、相手に対する「未練」が残っているもの。たいていは自分の方を向いてほしいから嫌がらせをしているのですよね。
それでも本人が無視していたら、実際に家の周りをうろつかれたり汚物やペットの死骸を送りつけられたり脅されたりなど、被害が発展していく可能性があります。
中には殺人事件にまで発展してしまった恐ろしいケースもあるので、軽く考えてはなりません。
リベンジポルノの被害に遭ったら、放置せずに以下で紹介する方法により対応していきましょう。


【6】リベンジポルノの被害に遭ったときの対処方法

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リベンジポルノの被害に遭ったら、次のような手順で対応していくと良いですよ。


6-1.刑事告訴する

まずは相手を刑事告訴しましょう。リベンジポルノ禁止法は「親告罪」で、被害者が刑事告訴しないと警察は動いてくれないからです。ストーカーの被害に遭っている場合には「ストーカー規制法」にもとづく刑事告訴も可能です。

刑事告訴が警察で受け付けられたら、警察は捜査を開始します。相手を呼び出して注意するのでその時点で嫌がらせが止むケースも多いですし、悪質な場合には相手を逮捕してもらえることも。
被害の程度が大きい場合や相手に反省がない場合などには「刑事裁判」となり、裁判所から刑罰を下してもらえます。被害者は相手の裁判の様子や結果などを知ることも可能ですよ。

ただ刑事告訴するには「告訴状」を書いて「被害の証拠」をつけて警察に提出しなければなりません。リベンジポルノで傷ついた被害者が一人で対応するのは難しいですし、何より精神的な負担も大きくなってしまいます。
「犯罪被害者の弁護」に積極的に対応している弁護士に相談してお願いするのがスムーズで安心といえるでしょう。ネットなどで親身に相談に乗ってくれそうな弁護士に相談してみてくださいね。



6-2.早急に削除請求を

自分の性的な画像や動画がネット上に上がっていたら、誰が目にするか分かりませんしどんどん拡散されるおそれも高まります。早急に「削除」しないといけませんよね。
削除は警察からはしてもらえない可能性が高いので、自分で手続きを進める必要があります。
大手の掲示板やSNSサイトの場合、「通報」や「削除専用フォーム」などがもうけられています。まずはそういった機能を使い「不適切な画像」「権利侵害の画像」「性的な画像」などであることを理由に削除を求めてみましょう。
それでも削除されない場合には、裁判所で「仮処分」という手続きをすれば削除命令を出してもらえます。個人的に仮処分を行うのは難しいので、弁護士に依頼するのがお勧めです。

ただリベンジポルノの削除は早くしないと意味がなくなる可能性があるので要注意。画像や動画がいったん拡散されて人の目に触れると「なかったこと」にはできませんしダウンロードもできてしまうからです。
被害に遭ったら「すぐに弁護士に相談して削除する」。これがとても重要です。



6-3.損害賠償請求もできる

リベンジポルノは悪質な権利侵害行為。被害者は多大な精神的苦痛を受けますよね。
よって被害を受けたら相手に「損害賠償請求」できます。
慰謝料の金額は投稿された画像や動画の内容などによっても異なりますが、一般の名誉毀損のケースなどよりは高額になるケースが多くなっています。

ただ、リベンジポルノの被害者が自分で相手に直接慰謝料を請求するのは恐ろしいかもしれません。仕返しやストーカーなども怖いですよね。やはり弁護士のサポートが必要になるので、早めに相談に行って慰謝料請求についてもお願いしてみてください。



ライタープロフィール 福谷 陽子(法律ライター/元弁護士)


ぴりか
この記事は、福谷 陽子が担当しました。

弁護士として約10年実務経験を積み、ライターへ転身。
今は法律知識を活かしながら、著作権、男女問題、賃貸借契約や消費者問題、交通事故などさまざまな法律記事を執筆。ネットを使うときに役立つ法律マガジンも運営中。

▼元弁護士ライターぴりかの法律blog
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▼ネットを賢く利用するための法律マガジン
https://note.com/puku127/m/mdf0838196a8a
▼Twitter
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【7】まとめ:性的な写真や動画は撮らないのが一番

リベンジポルノで被害を受けたらいろいろな対処方法がありますが、やはり被害に遭わないのが一番。
そのためには交際中や婚姻中に「性的な画像や動画を撮影しないこと」が大切です。
交際中、婚姻中はどうしても気分が盛り上がったり、その場の雰囲気に押されたり相手から強く求められたりして、性的な画像や動画を撮影してしまうもの。でも別れた後の大きな被害につながってしまいます。

どんなに彼や夫との関係が良好でも、将来のことは誰にもわかりません。
何があっても「絶対に性的な写真や動画は残さない」
その姿勢を貫くことが、自分の身を守ることにつながります。

万一撮影してしまった場合には、確実にすぐに相手に「削除」させましょう。「削除しといてね」などと言うだけではなく「目の前で削除させる」のがポイントです。

今後、ネットのリベンジポルノ被害に遭わないように参考にしてみてください!


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