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自分に限って法トラブルは無縁だと思っていませんか?故意に黒板を爪で擦って音を聞かせる行為や、高速道路上でのガス欠など、一見よくありそうな行為にも法律違反が潜んでいます。忘れ物をした生徒を長時間廊下に立たせることも違法となる可能性が…。
普段生活している中で何となくしてしまったこと、それは罪に問われるかもしれません。ここでは、意外と知られていない法律違反をイラスト付きで紹介しながら、弁護士が解説します。身に覚えがある人は要注意。知らなかったでは済まされないかもしれませんよ…。

■もくじ

≪法律違反1≫黒板で爪を擦る編
≪法律違反2≫高速道路上でガス欠編
≪法律違反3≫長時間廊下に立たせる編
≪法律違反4≫転売目的のチケット購入編
≪監修弁護士の紹介≫
最後に…


≪法律違反1≫黒板で爪を擦る編

黒板を爪で擦る

暴行罪 ※重要なのは”故意”かどうか 

▼弁護士の見解

本件は、暴行罪にあたるかあたらないかが問われる問題です。暴行罪事例を見るのが早いでしょう。水や食塩を振りかける、唾をかける、石を投げつける、フォークリフトを近接させる、太鼓や鉦を連打する、幅寄せをする…。いずれもいやがらせをする意思で行えば、暴行罪になります。身体的接触は不要ですね。本件もいやがらせをする意思で行えば、不法な有形力の行使として暴行罪になります。


≪法律違反2≫高速道路上でガス欠編

高速道路上でのガス欠

道路交通法 第75条の10「自動車の運転者の遵守事項」 

▼弁護士の見解

道路交通法75条の10で、高速道で車両を運転するときは、燃料の点検が義務付けられています。違反すると、2点と反則金9,000円です。JAFの集計では、タイヤのパンクなどタイヤ関連が1位、2位がガス欠です。警告灯が表示されたら50kmは走行できます。また、停止したら路肩に停車させ、三角表示板を設置することです。その場合は、罰則を免れることができます。


≪法律違反3≫長時間廊下に立たせる編

長時間廊下に立たせる

教育を受ける権利の侵害 

▼弁護士の見解

教育基本法11条では、「必要があると認めるときは懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない」と定めています。体罰は生徒の指導に逆効果を生むと考えられたからです。しかし現在では、喧騒によって他の生徒の学習を妨げるような場合に生徒を退去させることは、秩序を回復するまでの“必要最小限の間、懲戒が許容される”と考えられています。本件では秩序妨害でなく、忘れ物をしたこと及び長時間であることから、懲戒権の限度を超えた違法な体罰となるでしょう。


≪法律違反4≫転売目的のチケット購入編

転売目的のチケット購入

各種法令の適用 

▼弁護士の見解

チケット転売禁止法は、オリンピックを控え、国民の生活に不当な影響を与える不当な転売を防止するために作られた法律です。これまでダフ屋に対しては迷惑防止条例で検挙していたのですが、公共の場所で行われることが必要であったため、ネットでの転売に対処しきれなかったのです。転売禁止法の4条では、特定興行入場券の不正転売を目的として譲り受けることも禁止されています。ただし、2条で業として行うことが要件になっているので、たまたま不要になったチケットを転売することは、違法ではありません。

【監修】優和綜合法律事務所 内藤 政信弁護士


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優和綜合法律事務所
第一東京弁護士会
この記事は、内藤 政信弁護士が法律監修を担当しました。

■30年以上の豊富な経験を有する弁護士が開業した法律事務所です。
■豊富な経験に基づく適切な事件解決及び親身な対応で、ご好評を頂いております。
■初回相談料は無料です。お気軽にご相談ください。

目に見える形で、直接困っている人の役に立てる職業であるというところに魅力を感じ、弁護士になりました。趣味はアコーディオンです。希望があれば相談時にも弾きますので、興味がある方はお申し出下さい。

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