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新型コロナウイルスの問題で自粛生活が続いており、生活が大きく変わったり減収が発生したりして、ストレスが溜まっている方も多いでしょう。家族みんなが自宅に閉じこもる生活の中、夫婦関係が悪化して「離婚」を検討するカップルが増えているといいます。「コロナ離婚」などとも言われているので、思い当たる節のある方は要注意。今回は、コロナ離婚の原因や対処方法を考えていきましょう。

■もくじ

【1】コロナ離婚の原因
 1-1. 在宅勤務のストレス
 1-2. 家事育児に理解がない
 1-3. コロナうつ
 1-4. 経済的な問題
 1-5. 衛生に関する意識の違い
 1-6. DV
【2】コロナ離婚を考えたときの対処方法
 2-1. 早急な離婚はオススメしない
 2-2. 話し合いをする
 2-3. 家事育児の分担ルールを決める
【3】DVを受けている場合の対処方法
 早急に別居・離婚した方がよいケースも
≪監修ライター紹介≫


【1】コロナ離婚の原因

コロナ離婚の主な原因は以下のようなものです。

1-1. 在宅勤務のストレス

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各都道府県で緊急事態宣言が発令され、在宅勤務となる方が増えています。今までは家にいなかった夫が一日中家で過ごすため、夫自身や妻がストレスを感じるケースは少なくありません。

・慣れない在宅ワークにストレスを感じて家族にあたってしまう夫
・夫の食事を毎回用意しなければならない妻のストレス

在宅によって見えたお互いの嫌な部分に嫌気がさし、離婚を考えてしまう夫婦が増えています。


1-2. 家事育児に理解がない

夫が在宅勤務になったのであれば、妻としては家事や育児を手伝ってほしいと考えるでしょう。しかし、現実には従前と変わらずサポートをしない夫も多いものです。妻がせっかく作った食事に対して、「まずい」「これは嫌い」などと平気で言う人も…。こんなことをきっかけに、妻が離婚を決意してしまうケースも珍しくありません。


1-3. コロナうつ

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最近「コロナうつ」という言葉が世間に広がっているのをご存知でしょうか?コロナうつとは、コロナ問題で社会全体が暗い雰囲気となって不安感が高まり、人々がうつ病のような状態になる症状です。

新型コロナウイルスに感染するかも知しれない不安や経済的な不安、将来に対する漠然とした不安感などから、人々が精神的に不安定になり気分が落ち込みます。自分がうつ状態になると、悲観的になって相手を信頼できなくなるので、離婚を希望するケースも少なくありません。

また、パートナーがコロナうつになってしまった場合は、自分や子どもにつらくあたるなら「離婚した方が良いかも」と考えてしまう方もいるようです。


1-4. 経済的な問題

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新型コロナウイルスの影響で、人々の家計の状況にも大きなダメージが及んでいます。飲食店などの自営業の方はほとんど収入がなくなってしまい、壊滅的な打撃を受けているケースが多数ありますし、アルバイトやパートの方もシフトに入れなくなったケースが多いでしょう。リストラに遭った方や減収となった方もたくさんいます。

またコロナ問題で子どもの学校や保育園、幼稚園が閉鎖されたため、子ども達は一日中家にいる状況です。すると、在宅ワークをしていた主婦の方は、子どもの面倒をみなくてはなりません。仕事と子育てを両立する時間がなくなり、大幅な減収や無収入になったりしている方が多いのです。

経済的に立ちゆかなくなる不安感から、夫婦がお互いにぶつかりあい、離婚を決意してしまうケースがあるので注意しましょう。


1-5. 衛生に関する意識の違い

コロナ問題をきっかけに、「衛生」に対する意識の違いが対立を生むケースがあります。たとえば「夫(妻)がマスクをしない」「平気で観光地に行こうとする」「子どもを人のいる場所へ連れて行こうとする」など。中には「家でパーティを開こうとする人」も…。あまりに意識の違いがあると、相手に強い不信感を抱いてしまい、離婚を考えてしまいます。


1-6. DV

新型コロナウイルスの問題によって自宅に閉じこもる生活が続き、DV(家庭内暴力)の件数が増えているといいます。諸外国ではDV相談や離婚の件数が一気に増加したと報告されていますし、日本でもDV相談が増加しているのが現状です。DVを受けると、自分や子どもの身に危険が生じるので、別居や離婚を検討すべきといえるでしょう。


【2】コロナ離婚を考えたときの対処方法

コロナ離婚を考えてしまったら、どう対応すれば良いのでしょうか?

2-1. 早急な離婚はオススメしない

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基本的には、コロナ問題による早急な離婚はおすすめしません。なぜなら、新型コロナウイルスの問題は、「一時的」「緊急的」な非常事態だからです。重要なことを非常時に決断してしまうと、平常時に戻ったときに後悔する可能性が高くなるもの。たとえば今、減収による経済的な不安を抱えていても、コロナ問題の解決へ向けた目処が立てば、また収入も得られるようになり、夫婦仲も回復するかもしれません。

今は夫(妻)が在宅ワークでお互いストレスを抱えていても、コロナ問題が収束すればまた元のように会社に行くようになり、平和な日常が戻ってくるでしょう。離婚を急がずに、気持ちを落ち着けてストレスを解消する方法を模索する方が、建設的で良い判断ができます。


2-2. 話し合いをする

そうはいっても、コロナ問題が終わるまでは、お互いストレスを抱えた状態が続きます。そのままでは我慢できなくなる可能性があるので、相手への不満についてきっちり話し合ってみましょう。「もっと家事や育児を分担してほしい」「家事に対し文句を言わないでほしい」「新型コロナウイルスの危険性をきっちり認識してほしい」など。

夫婦の場合、「相手には言わなくても自分の思いが伝わっているはず」と思い込んでしまいがちですが、実際にはビックリするくらい伝わっていないことがほとんどです。まずは自分の気持ちをはっきり伝えましょう。きっと相手の対応も変わります。


2-3. 家事育児の分担ルールを決める

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家事育児については、「手伝ってほしい」というだけではなく、きっちりルールを作りましょう。ルールがないと、“具体的に何をすればよいかわからない”からです。対話やルール作りを通じて、コロナ問題が終わるまで夫婦で協力して乗り切っていきましょう。苦しい期間を一緒に乗り越えることができれば、さらに絆が深まり、本当の家族になっていけるはずです。


【3】DVを受けている場合の対処方法

一方、コロナがきっかけであっても「DV」を受けているなら、「対話」や「ルール作り」では解決できません。


早急に別居・離婚した方がよいケースも

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DVというと、身体的DV以外に精神的なDVや経済的なDVもありますが、コロナ問題が発生する状況下で特に危険なのは以下のような身体的DVです。

・殴る
・蹴る
・髪の毛を引っ張る
・物を投げつける
・物で叩く
・暴れて物を壊す

自分や子どもの身の安全が脅かされるようであれば、一刻も早く別居しましょう。コロナ問題が収束するまでに、怪我をしてしまうおそれがあります。またどのような理由があるにせよ、暴力は許されません。

優しい方は「夫はコロナ問題がなければ良い人だから、今だけ我慢しよう」と思うかもしれませんが、本当に良い人であればコロナ問題があっても暴力を振るわないものです。暴力を振るう時点でその人の本性が現れたといえるので、同情せずにあなたの身を守ることを優先してください。

1人で賃貸住宅を借りたり実家に帰ったりするのが難しければ、DVシェルターに入る選択肢もあります。困ったときには警察や弁護士に相談しましょう。

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ライタープロフィール 福谷 陽子(法律ライター/元弁護士)


ぴりか
この記事は、福谷 陽子が担当しました。

弁護士として約10年実務経験を積み、ライターへ転身。
今は法律知識を活かしながら、著作権、男女問題、賃貸借契約や消費者問題、交通事故などさまざまな法律記事を執筆。ネットを使うときに役立つ法律マガジンも運営中。

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