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やっとの思いで住宅ローンを組んでマイホームを購入しても、支払いが厳しくなったらどうしたら良いのでしょうか?まずは家計を見直して、それでも返済がきつそうなら、借り換えを検討しましょう。どうしても払えない場合には、リスケジュールや債務整理で解決できる可能性もあります。
今回は、住宅ローンを払えないときの効果的な対処方法をいくつかご紹介しますので、「ローン返済が苦しいけれど家を失いたくない!」という方は、ぜひ最後までお読みください。

■もくじ

【1】住宅ローンを払わないで放置しているとどうなる?
【2】住宅ローンを払えないときの対策方法
 2-1. 家計の見直し
 2-2. 住宅ローンの借り換え
 2-3. リスケジュール
 2-4. 任意売却
 2-5. 債務整理
≪監修ライター紹介≫
【3】最後に


【1】住宅ローンを払わないで放置しているとどうなる?

①督促
住宅ローンを予定日までに支払わないと、金融機関から電話や郵便などで督促(とくそく)がきます。このときに話し合いをしてきちんと支払えば、それ以上重大な問題に発展しません。

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②一括払い請求
住宅ローンを滞納し続けて半年くらい経過すると、金融機関が内容証明郵便などを使って残ローンの「一括請求書」を送ってきます。

③代位弁済
一括請求書が届いてしばらくすると、保証会社が代位弁済(だいいべんさい)します。代位弁済とは、保証会社が借入先の金融機関へ残ローンを一括払いすること。代位弁済によって、債権者が金融機関から保証会社へと変更されるので、その後は保証会社が金融機関に代わって督促してくるでしょう。

④競売
保証会社から残ローンの支払請求を受けて無視していると、保証会社が裁判所に「競売」を申し立てます。競売とは、裁判所が不動産を強制的に売却する手続き。競売が進むと、家が強制的に売却されて手元から失われてしまいます。

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⑤家がなくなる
最終的に家が競落人のものになると、債務者は住み続けられません。落札者が競売代金を支払う前に、引っ越しが必要です。

⑥残ローンの支払いが残ることも!
競売で売れた家の売却金は、残ローンの支払いに充てられます。それでも住宅ローンを完済できない場合、家に住めなくても住宅ローンの残債を払っていかねばなりません。

このように住宅ローンを払えずに放置していると、家がなくなるうえ、残ったローンの負担がのしかかってくる可能性もあるので要注意!と思った瞬間から適切な対処が必要です。


【2】住宅ローンを払えないときの対策方法

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住宅ローンを払えないときの対策方法として、以下の5つが有効です。

●家計の見直し
●借り換え
●リスケジュール
●任意売却
●債務整理


それぞれみていきましょう。


2-1. 家計の見直し

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まずは家計の見直しが重要です。毎月どのくらい収入があってどのくらいの支出があるのか、住宅ローン返済にどのくらいの金額が不足しているのかを確認しましょう。その上で削れる支出を減らし、収入を増やせるだけ増やします。

≪支出を削る方法の例≫
●格安スマホにして通信費用を節約
●生命保険を解約
●無駄な定期課金サービスを解約
●車を売却する
●交際費、遊興費、外食費を削る


≪収入を増やす方法≫
●格安スマホにして通信費用を節約
●副業を始める
●専業主婦の妻に働いてもらい、パート代やアルバイト代などを家計に入れてもらう
●親や子どもに助けてもらう


2-2. 住宅ローンの借り換え

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住宅ローンの金利が高く、今の支払条件が厳しい場合には、借り換えによって支払いを楽にできる可能性が。特に金利が高いときに住宅ローンを組んだ場合、借り換えて金利が下がると、月々の返済金額を下げやすいものです。

住宅ローンの借り換えをするには、現在とは別の金融機関に住宅ローン審査を申込み、通過しなければなりません。いくつかの金融機関に相談し、現在の支払条件より楽になるかどうかシミュレーションしてもらって、少しでも楽になるようなら審査を申し込みましょう。


2-3. リスケジュール

現在の返済計画ではどうしても支払いを続けられない…。けれど借り換えの審査も通らないという場合には「リスケジュール」を検討してみてください。リスケジュールとは、借入先の金融機関と交渉して支払条件を見直してもらう方法です。

よくある事例は、1~2年間「利息だけ」の支払いに抑えてもらうパターンです。リスケジュール期間中は元本の返済が不要になり、「利息だけ支払っていれば良い」という条件に変更してもらえます。ただし、リスケジュール期間が終わったら、また元のように元本込みの返済が復活するので要注意。期間が終了する前に家計を立て直し、返済可能な状態に整えなければなりません。

リスケジュールを希望する場合、「住宅ローンの返済がきつい」と思ったときに金融機関へ連絡をして相談してみてください。


2-4. 任意売却

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任意売却とは、ローン借入先の金融機関と協議して不動産を市場で売却する方法です。住宅ローンがオーバーローンになっている場合、家は勝手に売却できません。オーバーローンとは、物件の売却予想価額が残ローン額を下回っていて、家を売ってもローンを完済できない状態のこと。ただしオーバーローン状態でも、金融機関が了承すれば、競売を避けて通常の方法で買主を探して売却できます。これがいわゆる任意売却です。

任意売却すると、競売よりも高額な価格で売れるケースが多いので、残ローンをより多く返済できます。そうすれば住宅ローンを完済できる可能性も高くなりますし、ローンが残るケースでも残債を大きく減らせるので、売却後の返済が楽になるでしょう。なお物件の売却予想価額が残ローン額を上回っていて、家を売ればローンを完済できる「アンダーローン」の状態なら、任意売却ではなく通常売却が可能です。その場合には、普通に不動産会社に家の売却を依頼して、売却金でローンを完済しましょう。


2-5. 債務整理

住宅ローンを払えない場合、最終的には債務整理が必要となります。債務整理とは、借金トラブルを解決するための法的な手続きで、任意整理と個人再生、自己破産の3種類があります。住宅ローンの支払いがきつく、カードローンをはじめとする他の借金ができてしまった場合は、任意整理や個人再生で住宅ローン以外の借金を減らすことができます。


住宅ローン特則つきの個人再生がオススメ

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「住宅ローン特則」を利用した個人再生をすれば、家を残して他の借金のみを5分の1~10分の1程度にまで大幅に減額してもらえるので、住宅ローン以外で借金をしてしまったケースで非常に有効です。また住宅ローン特則つきの個人再生を申し立てると、保証会社による代位弁済をなかったことにしてもらえるため、再び銀行へ分割返済できるようになる効果も。さらに競売が始まっていても中止できるなど「家を守るための制度」が整っています。

●住宅ローン返済が苦しくて、カードローンや消費者金融を利用してしまった
●住宅ローン返済があるのに、クレジットカードの支払いが家計を圧迫していて解決できない
●住宅ローンを滞納したら代位弁済されてしまった
●住宅ローンを滞納して競売を申し立てられた


このような状況の方は、ぜひ個人再生を検討してみてください。


自己破産という選択肢も

カードローンをはじめ、住宅ローン以外の借金を減らしても解決できない場合「自己破産」が有効な手段となります。自己破産をしたら、住宅ローンを含めたすべての負債を「0」にしてもらえて、トラブルから完全に解放されます。ただし自己破産をすると、生活に必要な最低限の資産を超える財産はすべて失われるので、慎重に検討しましょう。

ライタープロフィール 福谷 陽子(法律ライター/元弁護士)


ぴりか
この記事は、福谷 陽子が担当しました。

弁護士として約10年実務経験を積み、ライターへ転身。
今は法律知識を活かしながら、著作権、男女問題、賃貸借契約や消費者問題、交通事故などさまざまな法律記事を執筆。ネットを使うときに役立つ法律マガジンも運営中。

▼元弁護士ライターぴりかの法律blog
https://legalharuka.com/
▼ネットを賢く利用するための法律マガジン
https://note.com/puku127/m/mdf0838196a8a
▼Twitter
https://twitter.com/pirica8


【3】最後に

住宅ローン返済が苦しくなったとき、放置していてはいけません。上記でご紹介した方法を利用して、現在の苦しい状況を改善していきましょう!


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