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梅雨に入り、じめじめとした陽気が続いております。今年は夏でもマスクが手放せない状況が続きそうですので、新型コロナウイルスの感染ももちろんですが、熱中症などの対策も欠かせなくなりそうですね。

そして最近では、「アフターコロナ」「ポスト・コロナ」「withコロナ」という言葉も聞かれるように。感染が広まった時期とは状況が異なり、今はどのように新型コロナウイルスと上手に距離を取りながら経済を回していくかが重要になっていきました。今回は、「withコロナ」の世界で起こっているトラブルについてスポットを当てて考えていきたいと思います。
※ こちらの記事は、2020年6月18日時点の情報をもとに記事を作成いたしました。

■もくじ

【1】2020年5月に多かった相談とは…?
【2】泣く子ども、叩く父親 ~DV夫と別れたい~
【3】がんばるって難しい ~契約打ち切りで窮地に立たされた僕~
【4】おい、マスクしろよ! ~外出中にからまれ、警察沙汰に~
≪監修弁護士の紹介≫
【5】まとめ


【1】2020年5月に多かった相談とは…?

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今年の5月は、自粛生活のためにご自宅で過ごされた方も多かったのではないでしょうか?新型コロナウイルスの影響によって、流行前とは異なる内容の相談が増えてきています。早速、5月に多く寄せられた相談ジャンルを男女別で確認していきましょう。

【男性】
1位:労働問題
2位:離婚・男女問題
3位:犯罪・刑事問題
【女性】
1位:離婚・男女問題
2位:労働問題
3位:借金

男性・女性ともに「労働問題」や「離婚・男女問題」についての相談が多く見受けられました。離婚・男女問題については、自粛生活によって夫婦の時間や子どもと過ごす時間が増えたことにより、深刻なトラブルも増えつつあります。また労働問題では、非正規雇用の方にリモート勤務を認めないことや「雇止め・契約打ち切り」などのトラブルを耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

男性の3位にランクインしたのは「犯罪・刑事問題」でした。長い間行動を制限されていたため、ストレスがたまり、罪を犯す方が多くなる傾向にあります。こちらも新型コロナウイルスの流行と“まったくの無関係”とは言えません。一方で女性の3位には、借金のトラブルがランクイン。仕事をなくした方が生活に困窮し、悪質な闇金等に手を出してしまう事例が発生しています。

新型コロナウイルスの流行は、健康への恐怖だけでなく、今後も私たちにたくさんの変化をもたらしそうです。「コロナと共生する社会」では、一体どんなトラブルが増えているのか考えていきましょう。


【2】泣く子ども、叩く父親 ~DV夫と別れたい~

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相談者:ゆうかさん(45才) 職業:派遣社員 年収:200万円
夫:たかしさん(47才) 職業:Webデザイナー 年収:650万円
娘:かんなさん(11才) 小学5年生

相談内容

夫のたかしは、新型コロナウイルスの影響で4月から在宅勤務になりました。私はスーパーで接客をしているので、在宅勤務とはいかずに毎日出勤しています。娘のかんなは、小学校休校措置をとっていたため、自宅学習をしていました。

必然的に、夫と娘が一緒に居る時間が通常より増えました。彼は、とにかく仕事でも遊びでも家の外に出たがる性格だったので、ストレスがたまっていたのでしょうか。夫が在宅勤務になって1ヵ月ほどが経った頃、娘が泣きながら、彼から暴力を受けていることを相談してきました。初めは信じられませんでしたが、娘のお腹や二の腕に、青あざができていました。

私は真実を知るべく、別居する両親の安否の確認のために購入した、ネットワークカメラ(※)を家に設置しました。数時間おきに自宅の様子をチェックしていると、泣いている娘の髪の毛を引っ張り上げる夫の姿が映し出されたのです。上司に事の次第を伝え、会社を早退して急いで自宅に戻りました。早速ネットワークカメラの設置を伝えて問い詰めると、夫は逆上し、娘に手を挙げようとしてきました。私は彼の行動に恐怖を覚え、娘とともに急いで荷物をまとめて家を出ました。

現在、私は夫と別居し、娘と近くにある実家に避難しているのですが、夫は「また戻ってこないと、お前の親やかんなをボコボコに殴ってやる」「火をつけるぞ」というような連絡が1日に50件ほど届きます。日に日に脅迫めいた言葉が強くなっているので、今にも何かあったらと思うと気が気ではありません。このようなケースでも離婚できるのでしょうか?なお、暴力行為の録画データは保存してあります。ご教示いただければ幸いです。
※ リモートで自宅をチェックできるカメラのことで、主に介護や子ども、ペットの安否確認のために利用されています。


弁護士の見解

DVや子どもへの虐待は、相手方の有責事由になり、相手の合意が得られなくても離婚することが可能です。今回のゆうかさんのケースでは、たかしさんは娘のかんなさんに対して暴力行為を働いているため、虐待として認められる可能性が高いでしょう。

通常虐待は証拠を掴みにくいという側面があるのですが、ゆうかさんが所持している虐待行為の録画データは有用な証拠になる確率が高いと思います。また現在別居中で、たかしさんから脅迫を受けておられるようですが、聞いた限りの言動ですと脅迫罪にあたる可能性も考えられるでしょう。


【3】がんばるって難しい ~契約打ち切りで窮地に立たされた僕~

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相談者:ひかるさん(28才) 職業:派遣社員 年収:250万円

相談内容

僕は高校卒業後に上京し、ジャズピアノの演奏者を目指してコールセンターの派遣社員として働いています。しかし、3月中旬に派遣元の会社から「新型コロナウイルスで受電数が減っているため、4月中旬で契約を打ち切る」と先方からの契約解消を言い渡されたというのです。

それだけでもショックなのですが、緊急事態宣言が発令されたせいでますます状況が悪くなってきました。僕はコールセンターのほかに、ジャズバーやライブハウスなどで演奏をおこない、月にいくらかお金を稼いでいました。しかし、営業自粛により演奏する場がなく、そちらの収入もなくなってしまいました。特別定額給付金の申請をしましたが、10万円ではとても生活できません。

現在は、日雇いのバイトを探して、何とか食いつないでいる状態です。両親は「一度実家に戻ってこい」と言いますが、引っ越しするにもお金がかかり、にっちもさっちも行きません。両親は既に年金暮らしで収入も少なく、できるだけ頼りたくないです。お金を借りるにも、職がないので借りようもありません。メールやSMSに連絡が来ている業者にお金を借りようかと思っているのですが、どうでしょうか?どうにか乗り切れる方法があれば教えてほしいです。



弁護士の見解

新型コロナウイルスの流行により、派遣社員の契約打ち切りや雇止めが増加しています。更新を続けていた派遣社員の契約を打ち切る場合、派遣会社は契約打ち切りの30日前までに本人へ通告をしなければなりませんし、派遣会社が派遣先から契約解消されただけでは派遣社員との契約を打ち切ることもできません。今回のひかるさんのケースでは、派遣会社は、ひかるさんのために新たな派遣先を探す努力をする義務を負っていると言えますので、まずは派遣会社に対して新たな派遣先を見つけるよう求めたほうが良いでしょう。

また、現在お金にかなり困っている様子だと見受けられます。引っ越しに必要な金額がなく、借り入れを考えていらっしゃるようですが、借り入れには安定した収入など、返済能力を証明することが必要です。加えて貸金業法では、原則として年収の3分の1を超えた借り入れは原則として禁止しています。これらのルールを守っていない貸金業者は、闇金などの悪徳業者で可能性が非常に高いです。法外な金利や手数料を取られることがあるため、利用はお勧めできません。特にメールやSMSに届く融資のメッセージは、スミッシング(SMSフィッシング)と呼ばれる手法の詐欺であることが多いので注意しましょう。

現在、新型コロナウイルスの流行を受けて、緊急小口資金等の特例貸付(※)が実施されています。無利子で保証人が不要で、単身者であれば最大15万円まで借り入れすることが可能なので、一度お住まいの社会福祉協議会に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
※詳細につきましては、こちらのパンフレットをご確認ください。


【4】おい、マスクしろよ! ~外出中にからまれ、警察沙汰に~

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相談者:ただしさん(42才) 職業:IT企業 年収:600万円

相談内容

緊急事態宣言の自粛要請をきっかけに、私の会社では在宅勤務に切り替わりました。出社する機会が減って運動不足を感じたため、勤務が終わった夕方からランニングをしていました。はじめのうちは、ランニング中もマスクをして臨んでいたのですが、非常に息苦しく、途中からはマスクを外して走っていました。私のランニングコースは人通りが少なく、すれ違うとしても一人か二人です。また、人とすれ違う時は持っているタオルで口を覆い隠しています。そのため、特にマスクをしなくても良いかなと思っていました。

しかしある日、見知らぬ男にすれ違いざま、大きな声で「マスクしろよー!コロナを移すな、バーカ!」と言われました。カチンときましたが、マスクをしていないのでそのままペースを上げて、走り去ろうとしたところ、男はわざわざ私を追いかけてきました。そして、なんだか逆上した様子で、私の肩に思い切り身体をぶつけてきたのです。思わずよろけてしまった私に、もう一度、「くたばれ、バーカ」と罵声を浴びせると、ゆっくりとした足取りで歩き去っていきました。

その時、とっさにカメラを出して後ろ姿だけを撮影しました。家に帰った後、肩に痛みを感じたので、理由を話して妻に付き添ってもらい病院へと向かいました。すると、肩にひびが入っていました…。後日、男が近所に住んでいることが分かってしまいました。また何かされるのではないかと少し怖いです。警察に行くべきでしょうか。



弁護士の見解

誰かを蹴ったり殴ったりして怪我をさせた場合には、“傷害罪”にあたる可能性があります。また、似たような言葉に暴行罪があります。誰かを殴ったり蹴ったりして、相手が怪我を負わなかった場合は、“暴行罪”になるのです。

今回のただしさんのケースでは、相手からの体当たりを受けて怪我をしたので、傷害罪が成立します。後ろ姿とはいえ撮影した記録もあり、近所に住んでいることも考えると、被害届を出せば受理された上できちんと捜査してもらえる確率が高いと思います。

加害者が誰なのかはっきりしたときには、ただしさんが受けた怪我によって仕事に支障が出たなどの損害をこうむった場合、民事訴訟を起こして損害賠償を請求することが可能だと思います。一度撮影した写真や怪我の診断書を持って、警察に相談してみてはいかがでしょうか。

【監修】弁護士法人 エース 馬場 龍行弁護士


馬場 龍行先生
弁護士法人 エース
第一東京弁護士会
この記事は、馬場 龍行弁護士が法律監修を担当しました。

エースという名には、始まり・切り札・最高と言った意味が込められています。その名に恥じることのないよう、サービスのたゆまぬ進化を目指し、総合力を磨きながら高品質なサポートをご提供いたします。
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【5】まとめ

DV・児童虐待や雇用の問題、マスク着用をめぐるトラブルなど、“withコロナ”を象徴するような事例は、この数ヵ月のあいだにも増加傾向にあるようです。

一人では答えにたどり着けない場合や、当人通しの話し合いが難しいときには、弁護士への相談がより良い方向へと導いてくれるかもしれません。『LINE弁護士相談』では、弁護士への無料相談もお受けしていますので、困ったときには迷わずご相談ください。

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