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自分に限って法トラブルは無縁だと思っていませんか?飲み会などで脅して無理やり飲ませる行為や、スーパーなどで無料の氷を大量に持ち帰るなど、一見よくありそうな行為に法律違反が潜んでいます。地下鉄の切符を買う行列に割り込むなんていう行為も違法となる可能性が…。
普段生活している中で何となくしてしまったこと、それは罪に問われるかもしれません。ここでは、意外と知られていない法律違反をイラスト付きで紹介しながら、弁護士が解説します。身に覚えがある人は要注意。知らなかったでは済まされないかもしれませんよ…。

■もくじ

≪法律違反1≫タクシーの中でわざと吐く編
≪法律違反2≫飲み会などで脅して無理やり飲ませる編
≪法律違反3≫スーパーなどで無料の氷を大量に持ち帰る編
≪法律違反4≫地下鉄の切符を買う行列に割り込む編
≪監修弁護士の紹介≫
最後に…


≪法律違反1≫タクシーの中でわざと吐く編

タクシーでわざと吐く

器物損壊罪(刑法261条)

▼弁護士の見解

タクシーの中でわざと嘔吐すれば、刑法第261条 器物損壊罪が成立します。損壊とは物の効用を害する行為で、物理的な損壊に限らず、心理的に使用できなくするような行為も含まれます。従って、落書きや尿をかけること、掛け軸に不吉と書くことや、本件の行為なども本罪に該当するのです。親告罪ですが、懲役3年以下または罰金30万円以下、もしくは科料に処せられます。


≪法律違反2≫飲み会などで脅して無理やり飲ませる編

脅して飲ませる

強要罪(刑法223条)

▼弁護士の見解

飲み会などで脅して無理やり飲ませれば強要罪が成立します。刑法第223条1項です。脅迫や暴行が手段になっていますが、恫喝、威圧も脅迫に含まれます。強要罪の保護法益は意思の自由です。義務のないことを強制すれば犯罪が成立します。脅迫は、一般人が畏怖するに足りる言動であれば足ります。懲役3年以下で、罰金はありません。


≪法律違反3≫スーパーなどで無料の氷を大量に持ち帰る編

氷大量に持ち帰り

窃盗罪

▼弁護士の見解

スーパーで無料の氷を大量に持ち帰れば、窃盗罪にあたります。スーパーが無料の氷を用意しているのは、商品の購入者に対して保冷を目的として用意しており、持ち帰りを許諾しているものです。その目的を超えて持ち帰る行為は、許諾の範囲を超えるため、スーパーの財物に対する所有権侵害になります。社会的相当性を超えた持ち去りかどうか、使用の目的はなにか、ということが判断基準になるでしょう。


≪法律違反4≫地下鉄の切符を買う行列に割り込む編

行列に割り込み

軽犯罪法1条13号

▼弁護士の見解

切符を買うために行列に割り込む行為は、軽犯罪法 第1条13号にあたります。ただし、犯罪の成立要件が絞られており、粗野もしくは乱暴な言動、あるいは威勢を示して割り込み、または列を乱すことが要件になります。したがって、丁重に言葉をかけて列の中に入らせてもらう行為は、犯罪にはなりません。軽犯罪法は、治安の維持を目的として、軽微な犯罪を取り締まるために作られた法律だからです。

【監修】優和綜合法律事務所 内藤 政信弁護士


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優和綜合法律事務所
第一東京弁護士会
この記事は、内藤 政信弁護士が法律監修を担当しました。

■30年以上の豊富な経験を有する弁護士が開業した法律事務所です。
■豊富な経験に基づく適切な事件解決及び親身な対応で、ご好評を頂いております。
■初回相談料は無料です。お気軽にご相談ください。

目に見える形で、直接困っている人の役に立てる職業であるというところに魅力を感じ、弁護士になりました。趣味はアコーディオンです。希望があれば相談時にも弾きますので、興味がある方はお申し出下さい。

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