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自分に限って法トラブルは無縁だと思っていませんか?家族宛ての手紙を勝手に開封する行為や、釣り銭が多いことを黙っていたなど、一見よくありそうな行為にも法律違反が潜んでいます。また、悪ふざけで同僚の仕事を妨害することも違法となる可能性が…。

普段生活している中で何となくしてしまったこと、それは罪に問われるかもしれません。ここでは、意外と知られていない法律違反をイラスト付きで紹介しながら、弁護士が解説します。身に覚えがある人は要注意。知らなかったでは済まされないかもしれませんよ…。

■もくじ

≪法律違反1≫釣り銭が多いと気づくも言わずに貰う編
≪法律違反2≫宅配業者に道を聞かれ嘘を言う編
≪法律違反3≫悪ふざけで同僚の仕事を妨害編
≪法律違反4≫家族宛ての手紙を勝手に開封編
≪監修弁護士の紹介≫
最後に…


≪法律違反1≫釣り銭が多いと気づくも言わずに貰う編

釣銭多いが言わない

刑法246条/10年以下の懲役に処せられる恐れ

▼弁護士の見解

釣銭詐欺について詐欺が成立するためには、加害者が「欺罔(ぎもう)行為」を行った結果、被害者が錯誤して処分行為を行い、加害者が利得するという因果関係が必要とされます。本件では、加害者は被害者が錯誤して釣銭を多く渡したことを知ったうえ、黙って受領していますね。釣銭が多い場合には、加害者は信義則上それを告知する義務があり、それを秘したことが欺罔行為とされるのです。そして、加害者をそのまま帰すことが処分行為とされます。
本件は積極的な欺罔行為はありませんが、不作為による欺罔行為としての典型例であるため、順序としては錯誤が最初に来ているものの、その錯誤を悪用する事例です。刑法第246条 第1項・10年以下の懲役にあたります。


≪法律違反2≫宅配業者に道を聞かれ嘘を言う編

宅配業者に嘘

軽犯罪法1条31号/すべて拘留(1日以上30日未満の拘置)または科料(千円以上1万円未満の徴収)の恐れ

▼弁護士の見解

道を聞かれて嘘をつく行為。まず犯罪として、軽犯罪法第1条31号に規定される「他人の業務に対して、悪戯などでこれを妨害したもの」があげられます。つぎに、偽計業務妨害罪・刑法第233条に規定される「偽計を用いてその業務を妨害したもの」があげられます。

刑は3年以下の懲役または50万円以下の罰金で、軽犯罪法の拘留または科料に比して格段に重いです。どちらを適用するかは、違法性の強さ、悪質性の評価によります。本件は、いたずら注文が偽計業務妨害罪に問われることに比しても劣る内容ではないので、たんに悪戯にとどまらず、偽計業務妨害罪に問われる可能性があるでしょう。


≪法律違反3≫悪ふざけで同僚の仕事を妨害編

悪ふざけで仕事を妨害

軽犯罪違法第1条31項 

▼弁護士の見解

キーボードの代わりにチョコをおいて同僚の業務を妨害する行為。予想される犯罪としては、軽犯罪法第1条31号と偽計業務妨害罪・刑法第233条があげられます。その違いは、違法性の強さ、悪質性の程度、被害の大小などによって決めることになります。本件の場合は明らかに悪戯な行為で、軽犯罪法が適用されるケースだと考えられます。示談ができれば、起訴に至ることもないでしょう。


≪法律違反4≫家族宛ての手紙を勝手に開封編

勝手に開封

刑法133条 信書開封罪/1年以下の懲役または20万円以下の罰金の恐れ

▼弁護士の見解

家族宛ての手紙を勝手に開封する行為は、刑法第133条信書開披罪にあたります。ただし、親告罪です。正当な理由がないのに封を開けた者は、1年以上の懲役または20万円以下の罰金に処せられます。夫婦間でも親族間でも適用され、通信の秘密が重視されているのです。
封をしていないハガキや開封ずみの手紙を見ても、本罪にはあたりません。透かして中をみるのもOK。正当な理由があれば開封はできるので、たとえば親権の行使として子供の郵便物を見ることは可能です。子供とトラブルになるとは思いますが…。

【監修】優和綜合法律事務所 内藤 政信弁護士


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優和綜合法律事務所
第一東京弁護士会
この記事は、内藤 政信弁護士が法律監修を担当しました。

■30年以上の豊富な経験を有する弁護士が開業した法律事務所です。
■豊富な経験に基づく適切な事件解決及び親身な対応で、ご好評を頂いております。
■初回相談料は無料です。お気軽にご相談ください。

目に見える形で、直接困っている人の役に立てる職業であるというところに魅力を感じ、弁護士になりました。趣味はアコーディオンです。希望があれば相談時にも弾きますので、興味がある方はお申し出下さい。

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