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不倫とは倫理に外れた道と書いて「ふりん」と読み、一般的に配偶者以外の異性との性行為を複数回に渡って行うことが不倫(不貞行為)と言われています。
ということは、結婚していてもキスやハグ、デートは不倫にあたらないのでしょうか?キスやハグなどは、5つある離婚できる理由にあたる可能性はありますが、不倫にはあたりません。そのため、性行為を証明するものがないと不倫を理由に離婚を成立させるのは難しい部分があるのです。
とはいえ、自分の夫や妻が知らない人とそんなことをしていたらはらわた煮えくりかえりますよね。今回は、あなたが配偶者のLINEのトークを見てしまい、不倫を疑った際にどんなトークのやり取りが不倫の有力な証拠になるのかを紹介していきたいと思います。

■もくじ

【1】浮気・不倫の証拠に使えるLINEについての解説
 1-1 ≪配偶者以外の異性と複数回にわたって性行為をした証明ができる写真や動画があること≫
 1-2 ≪不倫相手から届いた不倫を認めるトーク≫
 1-3 ≪トーク履歴で配偶者本人が不倫を認めている≫
 1-4 ≪トーク履歴に性行為を匂わせる会話がある≫
【2】浮気・不倫のLINEを証拠にする場合の注意点
 2-1 ≪トーク履歴からの証拠を撮影するには?≫
 2-2 ≪トーク履歴は会話の流れが分かるように撮影する≫
≪監修弁護士の紹介≫
【3】まとめ


【1】浮気・不倫の証拠に使えるLINEについての解説

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浮気や不倫はドラマや映画のテーマになっていますが、実際の不倫・不貞行為とは、キスやハグ、デートのみでは証明することができません。不貞行為を証明するためには、自分の配偶者が異性と性行為をしたという証拠があると、より有利に働きます。では、LINEのトーク内容でどのようなものが証拠として利用できるのか確認していきましょう。


1-1 配偶者以外の異性と複数回にわたって性行為をした証明ができる写真や動画があること

性行為中の写真や動画があればベストですが、それ以外にも有効な証拠になる可能性のあるものがあります。それは、ラブホテルに入って行くところや、ラブホテルにいると思われる写真などです。性行為に至らなくても、その前段階である行為も不貞行為の範囲内にあたることがあるのです。半裸の状態でいちゃついている写真や動画なども証拠となりえることがありますので、怪しいと思った写真はまず保存しておくと良いでしょう。

【事例】

夫のLINEのトーク履歴にラブホテル内でバスローブを着ている浮気相手との2ショットがあった。また、映像が暗くて粗い動画であったが、行為中の声だと思われる動画がアップロードされていた。

【弁護士の見解】

ラブホテル、あるいは相手自宅への出入写真は、証拠価値が高いです。ただし、探偵事務所等に高額な費用をかけることは慎重な熟慮が必要です。依頼する前に弁護士に相談した方がいいでしょう。なお、ラブホテルに出入りしている写真ではなく、ビジネスホテル内での写真は性行為以外の用途があるため、証拠として不十分だと言われるケースもあります。


1-2 不倫相手から届いた不倫を認めるトーク

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配偶者の不倫相手から「不貞行為をした」ということをトークで確認できた際には、慰謝料を請求できる可能性があります。不倫行為の自白は有効な証拠になりえるケースもあるので、認めた文面を写真に撮って保存しておくことが大切です。

【事例】

LINEのトークで夫の不倫相手から、不貞行為を認める言動があった。その後、不倫相手と電話をしてLINEで送られてきた内容を問いただしたところ不倫を認めた。これらの会話内容を録音した。

【弁護士の見解】

証拠として残しておくことができれば極めて有益です。不倫相手が不貞行為を一度は認めたけれど反故する可能性もありますので、認めたという証拠をしっかり保全しておくことが大切です。


1-3 トーク履歴で配偶者本人が不倫を認めている

不倫相手が認める他にも、自分のパートナーである配偶者本人が不倫を認めるトーク内容も重要な証拠になる可能性があります。その際には、トーク内容の保存ももちろんですが、他の方法でも自白したという証拠を取っておくとより良いでしょう。

【事例】

夫から不倫行為があったとLINEで報告された。トークでは不倫の詳しい内容を説明してくれなかったので、家で話し合いをおこなったところ不倫の詳細を話してくれた。夫が話した内容を紙に書き起こし、事実であったと署名をさせた。

【弁護士の見解】

配偶者本人が不倫を認めていることは不倫を証明するために強い証拠になる可能性があります。LINEのトーク履歴の保存はもちろんのこと、実際の不倫の詳細内容や不倫相手の情報を録音や書面にすると極めて有益です。ただし、注意しておきたい点もあります。それは、配偶者が不倫を認めたことと、不倫相手が不倫を認めることは別問題だということです。そのため、配偶者が不倫を認めているからといって不倫相手に慰謝料を取れるかどうかは未知数となります。


1-4 トーク履歴に性行為を匂わせる会話がある

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少し生々しい表現になってしまいますが、LINEのトーク内で、「今日は気持ちよかったね」「激しくて愛を感じた」「赤ちゃん作りたい」など、自分の配偶者が異性と性行為をしていたとわかるやり取りは証拠になる可能性があります。

【事例】

LINEのトーク上で夫が、「妻とはもうできない」「気持ちよすぎて病みつきになりそう」などという会話をしていた。相手側は、「あなたを満足させることができるのは私だけ」「身も心もあなただけのもの」と返信していた。

【弁護士の見解】

チャット・トーク履歴での性行為をうかがわせる内容は、不倫を証する間接事実として有益です。少なくとも夫婦間の平穏な生活を侵害したことは認められます。また、「なりきっていた(空想した)だけ」と、トーク内容は事実ではないと言われてしまう可能性があるので、別の証拠を併用するとより有効になるでしょう。具体的には、ラブホテルのレシートや、クレジットカードの明細書などになります。


【2】浮気・不倫のLINEを証拠にする場合の注意点


2-1 ≪トーク履歴からの証拠を撮影するには?≫

トーク履歴を保存するにはまず、スクショ(スクリーンショット)を考える方が多いと思います。しかしスクショは、比較的簡単に改ざんをすることが可能なので、証拠として有効と認められないケースがあるのです。そのため、トーク履歴を証拠として保存するときには、デジカメ写真や別の携帯・スマートフォンから、証拠のあるスマートフォン等の端末の画面自体を撮影すると証拠としての有効性が増します。実務では、LINEのトーク履歴を写真で撮り、書証として提出することはよく行われていることです。


2-2 ≪トーク履歴は会話の流れが分かるように撮影する≫

LINEのトーク履歴を撮影するときのポイントとしては、トーク履歴の内容は会話の流れが分かるよう様に、話している内容がつながった状態で撮影しましょう。一部を切り取ったトークですと証拠不十分として認められないことがありますので、トーク履歴はつなげて撮影することがポイントです。 証拠として提出されたLINEのトークの中には、不倫をしている配偶者に気付かれないよう急いで画面を撮影することが多いせいか、文章をつなげて読むことに苦労する場合がしばしばあります。

【監修】優和綜合法律事務所 内藤 政信弁護士


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優和綜合法律事務所
第一東京弁護士会
この記事は、内藤 政信弁護士が法律監修を担当しました。

■30年以上の豊富な経験を有する弁護士が開業した法律事務所です。
■豊富な経験に基づく適切な事件解決及び親身な対応で、ご好評を頂いております。
■初回相談料は無料です。お気軽にご相談ください。

目に見える形で、直接困っている人の役に立てる職業であるというところに魅力を感じ、弁護士になりました。趣味はアコーディオンです。希望があれば相談時にも弾きますので、興味がある方はお申し出ください。

▼相談サポートサイト
https://www.soudan-form.com/houritsu-support.net/tokyo/903189/


【3】まとめ

LINEのトークから浮気や不倫が判明するというのはよくあること。衝撃の事実を突き付けられ、ショックと怒りですぐさま配偶者に問いただしたくなる気持ちも分かります。しかし、一旦落ち着いて今後のことを考えてみましょう。婚姻関係を継続するにしても離婚するにしても、まずは証拠を取っておくことが大事です。LINEのトーク履歴を消されてしまったら元も子もありません。確実な証拠を手に入れて損をしないよう、分からないことは早めに弁護士に相談してください。