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恋に落ちることは罪なのでしょうか。
そんなことはありません。
既婚者であっても、夫とは別の男性に胸をときめかせてしまうときはあるのです。
しかしながら、心だけでなく身体まで全て委ねたら最後…周囲に再三止められても、恋に夢中になれば誰の忠告も耳に入りません。
このお話は、一風変わった相談になります。
また、バランスを崩した、恋のお話でもあるのです。
※実際あった相談に改変を加えております。



■もくじ

【1】人生最後の恋のはじまり
【2】離婚へ踏み出す
【3】束の間の幸せと、暗雲
【4】衝突と突然の別れ
【5】愛しさと憎しみは紙一重
≪監修弁護士の紹介≫
【6】まとめ


【1】人生最後の恋のはじまり

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相談者/名前:アイ(仮名) 年齢:40才 職業:専業主婦
相談者の不倫相手/名前:ショウタ(仮名) 年齢:33歳 職業:無職

私は27歳の時、今の夫と結婚をしました。幸い子宝にも恵まれ、一男一女の4人家族です。現在40歳を迎え、夫と離婚し、他の方と結婚したいと思っています。

離婚の原因は夫ではありません。ただ私が本当の愛を見つけてしまっただけなのです。
離婚をしたいという決意は固まっているのですが、現在困った状況にあります。
まず、結婚を考えている方について伝えさせていただきますね。

始まりは6年前。2人の子供も小学生になり、ようやく一息つける時間ができた頃のこと。そんな時のことでした。7歳も年下の青年、ショウタに一目惚れをし、恋に落ちたのは。
彼は、私を女として見てくれました。母親でもなく、妻でもない、何か役割のある私ではない一人の女として見てくれたのです。
日々の育児に追われ、すっかり私の中で忘れていた甘い感情を、ショウタと出会ったことで思い出すことができました。だから、私たちが男女の関係に至るまでそう時間はかからなかったのです。


【2】離婚へ踏み出す

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ショウタと私は時間をかけ、関係性をさらに深く固いものに強めていきました。
ただし私も子供ではありません。私たちの恋愛が世間でどんなものに当たるかは理解していたつもりです。「出会うのが遅すぎたね」、と互いに泣き合うこともありました。
今の夫とは夫婦としての絆はありますが、恋愛感情は一切ありません。もはや私たちは男女というよりも夫と妻、母親と父親でしかないのです。

私が愛している人はただ一人、彼、ショウタだけ。

私たちが関係を持ってから3年経とうという頃、私はついに決意をしました。夫と別れ、ショウタと子どもとで、これからの人生を歩もうと。
私がその決意を話すと、彼は手をたたいて喜び、「結婚しよう」と言ってくれたのです。善は急げ、早速ショウタを子供たちに会わせました。子供2人は、くたびれた様子の夫といるよりもショウタといる方が楽しいように見えました。
私は夫に、「ショウタと結婚したいから離婚してほしい」と頼みこんだところ、初めは「無職の男に君も子供たちも任せられない」と大反対…
しかし、私たちの深い心のつながりに認めざるを得なくなったのでしょう。また、子どもが彼になついていたのも一因だったかもしれません。ショウタの就職を条件にとうとう離婚を承諾してくれました。


【3】束の間の幸せと、暗雲

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私とショウタは幸せの絶頂でした。その夜、私たちは喜びを分かち合うために深く愛し合いました。頭の先から爪の先まで幸福でいっぱいになって、歓喜の涙を流しました。本当の幸せの味は少し塩辛いのだと、そんなことを思いながら。

しかし現状、私は未だ夫と子ども2人とで同居し続けています。なぜかというと、ショウタは何かと理由をつけ一向に就職をしてくれないからです。
私は再三、就職するように言っていますが、なかなかやる気を出してくれません。

ただ、疑わないで頂きたいのが、私たちの愛は本物であること。
なぜなら、LINEでのやり取りになってしまいますが、ショウタからは結婚の意思を確認しています。「一生、アイのそばにいる」「おじいちゃんとおばあちゃんになっても、手をつなぐ夫婦になろう」と言ってくれました。私は当然彼の言ったことを信じています。


【4】衝突と突然の別れ

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そんな矢先、ショウタとひどい衝突をしてしまいました。将来について話し合いをしたところ、手が出るほどの喧嘩に発展したのです。

それが原因なのか、今までつながっていた電話が着信拒否になり、LINEを送っても返事どころか既読にすらなりません。
私はどうにもやりきれなくって…だってこれから夫婦になるんですよ?ショウタのことだから、私の頬を叩いたことを後悔して自己嫌悪になったに違いない。と確信しています。

だから私は渡されていた合鍵でショウタの部屋に入りました。
すると彼はひどく不機嫌そうに私を見て、「帰ってくれ」と冷たく言い放ったのです。私はこれ以上結婚が先延ばしになるのが怖くなって、「いつ結婚するのかはっきりさせるまで帰るつもりはない」と返しました。
長い時間押し問答を繰り返していましたが、彼は大きなため息をつき言うのです。「このままじゃ埒が明かない。アイが居座り続けるんだったら警察に通報する」と。

私はまさかと思いました。だって私たちは正式ではないとは言え、夫婦同然。そうだと思って信じていたのに。

結局私は警察に通報されてしまい…。警察と何を話したのかわかりませんが、夫に引き取られる際、接近禁止と今後連絡も取らないようにと厳重注意を受け、書面にサインもしました。今は一切連絡が取れない状況です。


【5】愛しさと憎しみは紙一重

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ショウタと物理的に連絡が取れない中、私の心は裏切られた気持ちでいっぱいです。きっと馬鹿だとお笑いになる方もいらっしゃいますでしょうが、まだ彼を信じている私もいるのです。
なのに夫は首を振り「諦めろ」と諭してきます。なんだか、哀れなものを見るような目がひどく癇に障りました。
私は、ショウタともう一度きちんと会って、今後の事を話したいだけなのです。それなのに、警察から接近禁止命令を言い渡されたせいで会えない状態が続いています。

そこで弁護士の先生に間に入って頂いて話を進めたいです。私は、彼が一時の感情で警察を呼んでしまったのだろうと理解しています。あの人は少しプレッシャーに弱いんです。だから逃げたのだと思います。そんなところもかわいらしいと思う私は、馬鹿なのでしょう。
けれど万が一、ショウタがもう一度やり直すつもりがないのであれば、こちらとしても対応を考えたいです。

その時にはDVを焦点にしたいと思っています。大きな喧嘩をしたとき、私たちは揉み合いになりました。けれど私は所詮女です。突き飛ばされ、体にあざなどができました。通院はしていませんが、証拠として写真を残しています。これは、DVとして認められますよね?ぜひとも、先生のご意見をお聞きしたいのでよろしくお願いします。


弁護士見解

相手の暴力により怪我をしたということであれば、不法行為として損害賠償請求をすること自体は可能です。
ただし、アイさん自身の行為について警察から接近禁止の警告を受けていることを考えると、それらの行為について相手からも訴えられてしまう可能性もあります。
よりを戻せないなら暴力を焦点にして対応を考えるという前に、アイさんが実際に何を獲得したいかをまず考えるべきです。
なお、アイさんは離婚事由に当たる不貞行為をしておりますので、相手の男性とともにアイさんの旦那さんから慰謝料を請求される可能性があります。また、警察から接近禁止の警告を受けたということですが、これがもしストーカー規制法上の接近禁止の警告である場合、これを破るとつきまとい等の禁止命令が出される可能性があり、さらにこの禁止命令を破ると、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処される恐れがあります。
これらを踏まえて、現状の分析をしてアイさんの本当の要望を整理し、今後の対応を検討すべきではないでしょうか。

【監修】弁護士法人えそら 馬場 龍行弁護士


馬場 龍行先生
弁護士法人えそら
第一東京弁護士会
この記事は、馬場 龍行弁護士が法律監修を担当しました。

弁護士法人えそらは、お客様が持つ理想の結果を実現するサポートをさせていただいております。
理想は、果て無く遠く、時に非現実的に感じることもあるかもしれません。
しかし、ひとつひとつステップを踏んでいけば、実現できることもあります。
私たちは、ひとの想いを信じる法律事務所です。
交通事故、企業法務、労務問題などを中心に、幅広く法律相談を承っております。
お客様の意向に寄り添う法律事務所を目指しておりますので、お困りの際は一度ご相談ください。

▼弁護士法人えそら
https://esola-law.or.jp/


【6】まとめ

不倫にはリスクとトラブルがつきものです。何かあってからでは取り返しがつかないことも…。対処に困った際は、弁護士に相談してみてください。法的に決着をつけることは、自分にとってもけじめになります。犯してしまった過ちは消せませんが、弁護士の冷静な判断はきっと助けになるでしょう。