画像 (8)

こんにちは。弁護士のおまめです。私たち弁護士は日々たくさんの相談をお聞きしています。当然、何百人もの相談をお聞きしていると、「相談者の方が、このことさえ知っていれば、トラブルを回避できただろうに!」と思ってしまうこともしばしばあります。

今回は、弁護士が「世の中の常識になってほしい」と切に願う知識を紹介していきます。

■もくじ

【1】納得できない書面にはサインも押印もするな!
【2】契約書がない=おかしいという感覚を持って!
【3】亡くなった方の財産を触るな!
【4】遺言書を見つけても勝手に開封するな!
≪監修弁護士の紹介≫
最後に…


【1】納得できない書面にはサインも押印もするな!

shutterstock_763046476

とても基本的なことですが、意外とこのミスをしている方が多いのです。

例えば、「身内からお金を援助してもらったんだけど、その場の流れで「借用書」にサインしました。援助なので、返す義務は無いですよね?」とか。
「養育費を月10万支払うという内容の書面にサインしたんですけど、そんな金額払えません。なんとか支払わなくてよくなる方法はないですか?」とか。

サインしちゃってから相談にいらっしゃるパターンです。
もちろん、相談を受ける以上、あらゆる法律構成や方法を相談者のために検討します。しかし、多くの場合、既にサインや押印をしてしまった書面の効力を争うのは困難なのです。

自分が納得できていない内容が記載されている書面にはサインや押印をしないことです。そして、サインや押印をするか迷った場合は、一度その内容を弁護士に見てもらい、意見を聞いて下さい。


【2】契約書がない=おかしいという感覚を持って!

shutterstock_400222735

例えば、
・残業代を請求したい!
・職場で不当な扱いを受けている!
なんていう相談をよく受けます。

このような相談の場合、相手方(会社)にいくらくらい請求できそうかな?と考える前提として、そもそもどのような条件で働いているのかがとても重要です。

そのために、「雇用契約書はありますか?」と伺うと、「そもそも入社時に契約書を書いたことがありません。普通書くんですか?」と返答されることも多いのです。そうなると、トラブルの解決も簡単ではなくなってきます。

契約書がない=トラブルの元
契約書がない=おかしい

という感覚を持ちましょう。


【3】亡くなった方の財産を触るな!

shutterstock_768133690

親族が亡くなられた時、相続放棄を検討される方もいらっしゃるかと思います。

特に、亡くなられた方(被相続人)に多額の借金があった場合には、相続人が借金も相続することになりますので、相続放棄をされる方が多いです。

しかし、
・相続放棄の手続は、相続があったことを知った時(多くの場合は被相続人の死亡時)から3ヶ月以内にしなければならない。
・上記期間内に相続放棄の手続をしなかった場合は、原則として相続放棄ができない。
・上記期間内に被相続人の財産を処分した場合も、原則として相続放棄ができない。
というルールがあります。

3つ目のルールがポイントです。被相続人の財産を処分してしまうと、原則として相続放棄ができなくなってしまうのです。

相談者「亡くなった父には多額の借金があるので、相続放棄したいです。」
おまめ「お父様が亡くなられてから、お父様の預金を使ったりはしていませんか?」
相談者「使いました。」

こんな時、おまめは心の中で
(何故だ!何故使うんだ!!!)と叫ぶのです。


【4】遺言書を見つけても勝手に開封するな!

shutterstock_640505032

亡くなられた方(被相続人)が自筆で書いた遺言書を見つけたとき、あなたならどうしますか?

正解は、「家庭裁判所で検認の手続きを行う」です。
中身が気になるところですが、勝手に封を開けて中身を見てはいけません。

勝手に開封してしまうと「5万円以下の過料」となる場合があります。

また、内容の改竄や偽造を疑われるリスクが高まる等、良いことはありません。

相談者「先生、財産は全て兄に渡すという遺言が家にあったのですがどうすればいいですか?遺言はこれです。」
(カバンをゴソゴソ…)

こんな時、おまめは心の中で
(遺言の内容知っている時点で既に開封しとるなこれ。)
と呟くのです。

ライタープロフィール 弁護士 おまめ


ダウンロード
この記事は、弁護士 おまめが担当しました。

■東京・埼玉を中心に活動する現役弁護士。
■年間約200名の法律相談を担当。

▼弁護士目線の日常や豆知識をわかりやすくつぶやくTwitterアカウント
https://twitter.com/omame_korokoroも人気上昇中です。