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知人や友人に自分のキャッシュカードを貸してしまう行為や、「あの会社は倒産しそう」と良からぬウワサをネットに書き込んでしまう行為。さらには、サンダルやハイヒールでの自動車運転など、何気ない行動の中にも法トラブルは潜んでいます。

普段の生活をおくるうえで、何となくしてしまったこと。それは罪に問われるかもしれません。「法律違反まとめ」では、意外と知られていない身近な法律違反を、イラスト付きで紹介しながら弁護士が解説します。身に覚えがある人は要注意。知らなかったでは済まされないかもしれませんよ…。

■もくじ

≪法律違反1≫他人に有償でキャッシュカードを貸す編
≪法律違反2≫ロックしないで/エンジンを掛けたままで、車を放置編
≪法律違反3≫ネットで「〇〇社は倒産しそうだ」と書き込む編
≪法律違反4≫サンダルやハイヒールで運転編
≪監修弁護士の紹介≫
最後に…


≪法律違反1≫他人に有償でキャッシュカードを貸す編

他人に有償でキャッシュカードを貸す

犯罪による収益の移転防止に関する法律に違反 

▼弁護士の見解

他人になりすまし、銀行等の口座を利用する目的でキャッシュカードや通帳を預かると、1年以下の懲役や100万円以下の罰金が科せられます。また、金融取引などの正当な理由がないにもかかわらず、有償でキャッシュカード等を預かっても同じです。

なりすまして口座を利用される目的があると知ってキャッシュカード等を渡した場合や、正当な理由なく有償で渡した場合にも、受け取る側と同じ刑罰が科せられます(犯罪による収益の移転防止に関する法律28条)。


≪法律違反2≫ロックしないで/エンジンを掛けたままで、車を放置編

ロックせずエンジン掛けっぱなし

道路交通法 第71条「運転者の遵守事項」 

▼弁護士の見解

道路交通法では、運転者に対して車両を離れる際、他人に無断で運転されることがないようにするための必要な措置をとるよう定めています(道路交通法71条5号の2)。車両のロックをせずにエンジンをかけたままで車両を離れると、他人が乗り込んで運転することが可能となってしまいますので、これに違反することになります。


≪法律違反3≫ネットで「〇〇社は倒産しそうだ」と書き込む編

ネットで倒産しそうだと書き込む

信用毀損罪 

▼弁護士の見解

虚偽の風説の流布や、偽計を用いて人の信用を毀損すると、信用棄損罪と3年以下の懲役または50万円以下の罰金の刑が科されます(刑法233条)。

虚偽の風説とは、真実ではないウワサのことをいいます。流布とは他人に伝達することをいい、特定の少人数に伝えただけでも、そこから多数の人に広まる可能性があれば流布したことになります。偽計とは他人を欺くこと、錯誤(思い違い)や不知を利用することをいいます。

「倒産しそうだ」という情報をネット上に書き込むことは、この事実が真実でない可能性があります。その結果、その会社の信用を損なうことになるため、信用棄損罪に該当する可能性があります。


≪法律違反4≫サンダルやハイヒールで運転編

サンダルやハイヒールで運転

東京都道路交通規則違反 

▼弁護士の見解

道路交通法70条では、ブレーキを確実に操作して、他人に危害を及ぼさないような方法で運転する義務を定めています。明示的にサンダルやハイヒールで運転することが禁止されているわけではありませんが、確実なブレーキ操作ができるとは限りませんので、これに違反する可能性があります。

道路交通法上ではこのような抽象的な規定となっていますが、各都道府県の条例等では道路交通法70条を具体化して、サンダル等での運転を禁止している場合もあります。東京都の例でいえば、木製サンダルや下駄等、運転操作に支障を及ぼす可能性のある履き物を履いて運転しないように定めています(東京都道路交通規則)。ハイヒールも運転操作に支障を及ぼす可能性のある履き物と判断される可能性が高いでしょう。

【監修】王子総合法律事務所 益谷 元也弁護士


益谷 元也(ますたに げんや)弁護士

王子総合法律事務所
第二東京弁護士会(登録番号 47991)
この記事は、益谷 元也弁護士が法律監修を担当しました。

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