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最近ニュースでもよく見かける不倫騒動。配偶者以外の方と性行為を行うことを「不貞」といいますが、私もよく「不貞慰謝料を請求したい」あるいは「不貞慰謝料を請求されてしまった」という相談を受けます。そんな相談の中で、必ず問題になるのが証拠です。

今回は、『どんなものが証拠になるのか』『弁護士はどんな観点でその証拠を見ているか』をご紹介します。

■もくじ

【1】まさに行為中の動画
【2】2人の裸の写真
【3】ラブホテルに出入りする写真
【4】男女関係がわかるLINE
【5】カーナビの履歴・ドラレコ
【6】2人で旅行に行った際のチケット
≪監修弁護士の紹介≫
最後に…


【1】まさに行為中の動画

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これがあれば話は早いですよね。なんでこんな鮮明な証拠残してるんだよ…と思ってしまう方もいるかもしれませんが、不貞相手との性行為の動画を自分のスマホ等に残している方もいるのです。当事者双方の顔が写っていれば、証拠の価値はかなり高くなります。

ちなみに動画が多数ある場合や録画時間が長すぎる動画の場合、慰謝料を請求する側の弁護士は、事務所で黙々と動画を精査することになります。無の境地で、証拠としての価値が最も高そうな部分を探し出すのです。

不貞に限った話ではないですが、「動画や録音等が証拠になるのでは?」と考えている方は、あらかじめどのファイルの何時何分辺りに、どのようなやりとりが残されているのかメモ等をとっておくと良いでしょう。そうした方が弁護士への相談もスムーズに進みますし、交渉や訴状の準備の時間も短縮できます。


【2】2人の裸の写真

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動画ではなく、写真であっても不貞行為を十分に立証できることがあります。動画と同様、当事者双方が裸で、かつ双方の顔が写っている写真等は証拠としての価値が高いといえます。裸ではなくても、撮られた場所が明らかにラブホテルの中である場合や、写真の片隅にコンドームが映り込んでいる等の事情があれば、不貞の疑惑は高まります。

写真にもさまざまなパターンがあるので、どの写真が証拠として価値があるのかは、弁護士に相談してみることをおすすめします。


【3】ラブホテルに出入りする写真

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探偵事務所に依頼して撮ってもらったものでも、素人が撮ったものでも構いません。出入りする場所がラブホテルであることがわかり、双方の顔が鮮明に写っている写真は、証拠としての価値が高いといえます。仕事のクオリティが高い探偵さんは、ラブホの看板と当事者の顔を1枚にバッチリ収めて撮ったりします。弁護士はそんな写真を見ると、(お、良く撮れている写真だ…)と思うのです。


【4】男女関係がわかるLINE

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最近の訴訟では、必ずと言って良いほど「LINEでのやりとり」が証拠として提出されます。例えば、「愛してる♡」「昨日の夜は楽しかったね♡」みたいなやりとりです。

相談者からは、「どんな発言があれば裁判で勝てますか?」という質問をよくいただきます。しかし、残念ながら「この発言があれば必ず立証ができる!」といったものはありません。一般常識に照らし、肉体関係のある男女でなければこんなやりとりしないだろうな、と思うようなやりとりか否か、という視点が重要なのです。

ちなみにLINEのやりとりは、「1.デジカメ等でトーク画面の写真を撮る」「2.スクリーンショットを撮る」「3.トークをテキストファイルにする」といった方法で保存することができます。後から、やりとりを改ざんしたなどと疑われないためには、1の方法が良いでしょう。(2や3にまったく価値がないというわけではありません。)また、写真やスクリーンショットを撮る時は、何年何月何日のやりとりかがわかるように撮ることが重要です。


【5】カーナビの履歴・ドラレコ

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これもよくある証拠です。「カーナビの履歴を見ると、ラブホテルに行った形跡がある」「ドライブレコーダーに、ラブホテルや不貞相手の自宅に行った映像が残っている」といった場合には、不貞行為の証拠として使えることがあります。


【6】2人で旅行に行った際のチケット

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男女が2人で宿泊を伴う旅行に行っていたということは、性行為もあったのではないか?という理屈です。もっとも、「旅行には行ったけど、性行為はなかった」ということもあり得るので、これ単体で不貞行為を立証するのは難しいかもしれません。そんな時は、LINEの履歴や旅行の写真等、他の証拠と組み合わせて立証していく必要があります。

ライタープロフィール 弁護士 おまめ


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この記事は、弁護士 おまめが担当しました。

■東京・埼玉を中心に活動する現役弁護士。
■年間約200名の法律相談を担当。

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