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最近、新型コロナウイルス関連の給付金や社会全体の不安感を利用した「悪質な詐欺」が増えています。国民生活センターからも注意喚起が呼びかけられているので、引っかからないように注意しましょう。

今回は、新型コロナウイルスに便乗する悪質な詐欺のよくあるパターンや対処方法をご紹介します。

■もくじ

【1】新型コロナウイルスに便乗した詐欺の9つのパターン
 1-1. 市役所や厚生労働省の職員を名乗る詐欺
 1-2. 「給付金の手続きをする」という詐欺
 1-3. オレオレ詐欺
 1-4. 「水道管にウイルスが付着している」という詐欺
 1-5. 「感染検査を無料で受けられます」という電話
 1-6. 投資を誘うメール
 1-7. 事業者への融資勧誘(闇金)
 1-8. 副業詐欺
 1-9. 「マスクを配布します」というメール
【2】詐欺に引っかからないための3つの対策
 2-1. 正しい情報を見分ける
 2-2. 家族に相談する
 2-3. 消費生活センターへ相談する
≪監修ライター紹介≫


【1】新型コロナウイルスに便乗した詐欺の9つのパターン

新型コロナウイルスに便乗した詐欺には、以下のようなパターンがあります。


1-1. 市役所や厚生労働省の職員を名乗る詐欺

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いつの世でも、社会でパニックや混乱が発生すると、「行政庁」を名乗る詐欺が増えるものです。今回のコロナ禍も例外ではなく、「市役所」や「厚生労働省」など、行政職員の名をかたる詐欺が急増しています。

高齢者をターゲットに、「市役所の者ですが、状況を確認したいので今からお宅に伺いたい」「市内のお宅の消毒にまわっています」などと告げて自宅を訪問しようとするパターンや、非通知で電話がかかってくることがあります。

自宅に来られると、「消毒費用」などの名目でお金を請求されるおそれがあるので、招き入れてはいけません。無視して電話を切りましょう。


1-2. 「給付金の手続きをする」という詐欺

政府が国民全員への一律10万円給付や、経営状況が苦しくなった事業者・法人への給付金支給を決定したことに便乗し、「代わりに給付金の申請を受け付けるので個人情報を教えてほしい」という詐欺が急増しています。

市役所の職員を名乗って「給付金を支給するのでキャッシュカードの番号を教えてほしい」と言ってきたり、携帯電話会社を名乗って「助成金を配布するので口座番号を入力してほしい」というメールを送ってきたりします。銀行や信用金庫を名乗り、「助成金の関係で口座番号を確認する必要がある」と言ってくるパターンも。

給付金関係で口座番号を聞かれても、気軽に答えてはなりません。


1-3. オレオレ詐欺

新型コロナウイルスに便乗する「オレオレ詐欺」も増加しています。たとえば「息子の上司」を名乗る人から電話があり、「息子さんに100万円貸している。私もコロナの関係で困っているので早く返してほしい」と急かし、支払いをさせようとするパターンなど。高齢者がだまされるパターンが多いので、くれぐれも注意が必要です。


1-4. 「水道管にウイルスが付着している」という詐欺

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新型コロナウイルスへの不安感を利用する悪質な詐欺も増えています。「おたくの水道水にウイルスが混じっているかもしれない」などと言って消費者を不安にさせ、「今から検査に行きます」などと言ってくるパターンなど。このような業者を家に呼ぶと、「検査代金」として根拠のない費用を請求されてしまうので、相手にしてはなりません。


1-5. 「感染検査を無料で受けられます」という電話

今、ご自身やご家族が新型コロナウイルスに感染しているかどうかが気になっている方も多いのではないでしょうか?そんなみなさんの気持ちを悪用する詐欺のパターンもあるので要注意。

「感染検査を無料で受けられます」などと言ってきて、自宅を訪問しようとしますが、氏名や住所、電話番号などの個人情報を聞き出されたり、除染など別項目で費用を請求されたりする可能性があるので、相手にしてはなりません。


1-6. 投資を誘うメール

コロナ禍の影響で、将来の「お金の問題」について不安を抱える方も増えていますよね?そうした方をターゲットに、怪しい投資を誘う詐欺が増えています。たとえば「今こそ金に投資するべき」などと言って金投資を誘ってきたり、「あなたのために枠をとれたので、今のうちに申し込んでください」などと言って出資を要求してきたりします。

金融商品は、きちんと資格のある人しか取扱いができません。正体の分からない人から投資を勧誘されても応じないようにしましょう。


1-7. 事業者への融資勧誘(闇金)

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飲食店や観光業などの各業種においても、経営不振となる事業者や企業が増えています。東京都を中心に倒産件数も急増しており、今後もさらに増える見込みとのこと。こういった状況を悪用して、事業者へ融資を勧誘する闇金業者が現れています。「無担保無保証」などと言って借入を勧誘しますが、実際には高金利で取り立てが厳しかったりするので、利用すると首を絞めてしまいます。

経営が苦しいなら持続化給付金を申し込んだり、政府系金融機関からの融資を利用したりして、コロナ禍が収束するまで何とか生き延びる方策を検討しましょう。貸金業登録をしていない闇金業者は絶対に利用してはなりません。


1-8. 副業詐欺

新型コロナウイルスの影響で各企業が在宅勤務を推奨し、在宅ワークに切り替わった方がたくさんいます。これを機会に「副業を始めようか」と考える人も多いのではないでしょうか?副業関係でも詐欺が多いので、やはり注意が必要です。

「副業でもうける方法」に関する情報商材や怪しいオンライン講座・サロンなど、いくらネットでもそう簡単にお金儲けができるものではありません。「必ず儲かる方法」「簡単に儲かる方法」などはウソの可能性が高いので、貴重なお金をつぎこんで無駄にしないようにしましょう。


1-9. 「マスクを配布します」というメール

最近はマスクが市場でも売り出されるようになり、品不足が解消されてきましたが、少し前まではマスクが足りなくて大変でした。このように、人々が不安を感じると必ず悪用しようとする人が出てきます。たとえば、「マスクを配布します」というメールを送り、URLをクリックさせて個人情報を入力させようとするもの。

今後マスク問題は落ち着いても、また別の不安が出てきたらそれを煽る詐欺が現れると予想されるので、だまされないように注意深く生活しましょう。


【2】詐欺に引っかからないための3つの対策

新型コロナウイルスに便乗した詐欺にひっかからないために、以下のような行動をとってみるようお勧めします。


2-1. 正しい情報を見分ける

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まずは自分で「正しい情報」を見分ける工夫をしましょう。たとえば「市役所」や「厚生労働省」から電話がかかってきたり郵便物が届いたりしたら、「発信元の番号」や「発送元」を確認。実際に市役所や厚生労働省に電話をかけてみて、そういった活動を行っているか確認します。ここまですれば、たいていはウソが判明するのでだまされることはありません。


2-2. 家族に相談する

「怪しいかもしれない」と思ったときには、自己判断をせずに周囲に相談することも大切です。同居の家族はもちろんのこと、お子さまと別居している場合にも遠慮せずに電話してみてください。特に「息子さんに迷惑をかけられたからお金を払ってほしい」などと言われるオレオレ詐欺の場合、実際に子どもに確認をすればだまされることはありません。


2-3. 消費生活センターへ相談する

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●詐欺にあったかもしれない
●怪しい電話がかかってきて対応に困っている

上記のような状況であれば、お近くの消費生活センターへ相談してみてください。センターでは、最近目につく詐欺のパターンの情報も蓄積されているので、状況に応じてアドバイスをもらえるでしょう。消費者ホットラインの電話番号は188です。

新型コロナウイルスの問題により、不安を抱えているのはみなさん同じです。悪質な詐欺に引っかからないようにしながら、衛生にも十分配慮しつつ乗り切っていきましょう。

ライタープロフィール 福谷 陽子(法律ライター/元弁護士)


ぴりか
この記事は、福谷 陽子が担当しました。

弁護士として約10年実務経験を積み、ライターへ転身。
今は法律知識を活かしながら、著作権、男女問題、賃貸借契約や消費者問題、交通事故などさまざまな法律記事を執筆。ネットを使うときに役立つ法律マガジンも運営中。

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